キース・ボードウィーは、1961年ミシシッピ州メリディアン生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校で美術学士、同大学バークレー校で美術修士号を取得。クィア・アイデンティティを探求するコンセプチュアルなパフォーマンスや実践を行う。90年代初頭、直腸を道具として抽象的なアクション・ペインティングを始め、ジャクソン・ポロックの作品を批評し称えた「エネマ・ペインティング」が美術界で脚光を浴びる。彼の絵画、写真、コラージュ、ドローイングはサブカルチャーの歴史に欠かせないものであり、フォーヴィスム（野獣派）やノイエ・ヴィルデ（新野獣派）から、ポール・マッカーシー、AAブロンソン、デヴィッド・ボウイ、セシル・ビートンなど、彼に影響を与えたアイコン的な人物らと対話をする力を持っている。主な企画展に、「AA Bronson’s Garden of Earthly Delights」Salzburg Art Association（ザルツブルク、2015年）、「Into Me / Out of Me」MoMA PS1（ニューヨーク）/ クンストヴェルケ現代美術センター（ベルリン、2006年）、「Double Trouble: The Patchett Collection」サンディエゴ現代美術館（カリフォルニア、1995年）、「Slittamenti」ヴェネツィア・ビエンナーレ（ヴェネツィア、1993年）などがある。