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Exhibition

この度Art Technologiesでは、2021年11月24日(水)- 12月10日(金)まで、角田純の個展『Strange Plants』を開催いたします。

角田はアートディレクター兼デザイナーとして1980年代から精力的に活動し、山梨のGallery TRAXのディレクターやファッションブランド“Poetry of Sex”のディレクターとしてのキャリアを重ねる傍ら、30年に渡っておう絵画作品の制作も続けてきました。角田の平面作品は淡い色面や繊細なラインを特徴とし、瞑想や幻覚体験(ハルシネーション)で得られる視覚体験を描写や配色に組み込む方法を模索してきました。

一方で、グラフィティや書道など多様な表現様式を検証してきました。本展示のタイトルでもある「Strange Plants」シリーズは、2019年に諸橋美術館で開館20周年記念展Vol.2として開催された「四次元を探しにーダリから現代へ」において、サルバドール・ダリのリトグラフ作品と対比されて展示されたものです。

振動や音という過去作品との共通点を残しながら、初期より一貫して取り扱ってきたテーマの一つである植物を題材にしています。水彩を使って色面構成されたバックグランドにアクリルで描かれる植物の輪郭は境界線に揺らめきを表現しています。これまで実践してきた光や振動、音を感じさせる象徴表現の痕跡を残しつつも、熱転写によるコラージュを散りばめた実験的な表現を検証しています。

今回の展示では、角田が2016年ごろにStrange Plantsシリーズを含む平面作品15点を展示いたします。


角田はジャンルを超えた多彩な素材表現によって自己の作品を「幻想発生装置」として機能させることに長けた作家である。”Strange Plants”はガラス絵のような透明性を持つ水彩とアクリル絵具によって描き直すことをせずに偶然にできた植物的形象の根から茎、花実までを自然に成長させるように描出している。

ー開館20周年記念展vol.2 四次元を探しにーダリから現代へ 図録より

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Artist

JUN TSUNODA| 角田 純
1960年愛知県生まれ。アートディレクターを経て、2000年代半ばに画家としての活動を開始。主なグループ展に2012年「抽象と形態:どこまでも顕れないもの」(DIC川村記念美術館)、2019年「四次元を探しに ダリから現代へ」(諸橋近代美術館)など。主な個展に2017年「Hollow Organ」(Curator’s Cube)、2019年「A New Career In A New Town」(Parcel、東京)などがある。作品集に『Cave』『SOUND AND VISION』がある。

Information

展示:Jun Tsunoda個展 “Strange Plants”

会期:2021年11月24日(水)-2021年12月10日(金)

場所: ART TECHNOLOGIES 〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町4-10