Exhibition

この度MARGINでは、Kotoka Izumiの個展「Where is the LOVE?」を開催いたします。

Kotoka Izumiは1996年東京生まれ。幼い頃から独学でイラストを始め、2016年よりフリーランスのイラストレーターとして活動を続けてきました。儚く切ない、どこか危なげな線を特徴としたイラストは、これまで雑誌やCD ジャケット、企業の広告イラスト、様々なブランドとのコラボレーションなど、若い女性を中心に人気を集めています。

今回は、Kotoka Izumi による、初めてのギャラリーでのソロエキシビションとなります。とりわけ切なさやもどかしさといった感情に焦点を当てた男女の関係性や、近年では芯のある女性を主題に置くことの多かった彼女は、この1 年間で出産を経験したことが人生の転機となったといいます。

個人的な心境の変化を反映し、より他者との共存と愛について想いを巡らせた踏み込んだテーマに挑戦しています。 自身のスタイルの影響として、アール・ヌーヴォーを代表する画家アルフォンス・ミュシャを挙げるKotoka Izumiの作品は、女性像のグラフィカルな構図や曲線の描き方において共通点が見られます。

また、輪郭がはっきりとした存在感のある髪の描写や、陰影を排除し平面的な画面を作ることで強調されるデザインの卓越性は、ミュシャ自身が影響を受けた浮世絵に通ずるものがあります。 グラフィックデザインの誕生から並行して発展してきたリトグラフや版画という刷りの系譜。そして、デザイナーやイラストレーターを兼業した多くのポップアーティストが好んだシルクスクリーンという技法は、彼女の経歴や趣向とも親和性のある手法であると言えます。

本展では、新作のキャンバス作品約10点を発表します。

今は、誰もが簡単に自分の表現を発信できる時代で、 それによってアートという枠も大きく広がっている気がする。
何が正解かという概念はもはや必要なくなっているのではないかと思う。
人それぞれがそれを見てどう捉えて何を考えるか。
アートの価値は個々に委ねられているような感覚がある。
ただ、好きの延長で絵を描いていて、それを見てくれる人がいて、 好きだと言ってくれる人がいて、今の私がある。
私は、自分のことを好きだと思って見てくれる人や、 関わってくれた全ての人々に愛を返す方法として作品を作り続けています。

-Kotoka Izumi

Artist

Kotoka Izumi | 和泉 琴香
Kotoka Izumiは1996年東京生まれ。幼い頃から独学でイラストを始め、2016年よりフリーランスのイラストレーターとして活動。SNSを始め、若い女性を中心に人気を集める。2019年のバレンタインにはGODIVAとコラボレーションしたビジュアルイラストを担当。また、urbanresearch「KBF」とコラボレーション、ヘアケアブランド「KESHIKI」のパッケージ、「Sexy Zone」のデビュー10周年記念CDアルバムのジャケットイラスト、USJ20周年記念コラボアートを手掛けるなど、多岐に渡って活躍している。現在は自身のクリエイティブ制作とともに、アパレルブランド「Knuth Marf」のアートディレクターも務める。

Information

展示:Kotoka Izumi 個展 “Where is the LOVE?”

会期:2022年12月16日(金)-2022年12月25日(日)

場所:MARGIN 〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町4-10