Exhibition

この度MARGINでは、MITOSの初となる個展「赤の間と花、線」を開催いたします。

MITOSは1985年生まれ、名古屋造形大学を卒業後は愛知県・瀬戸市のスタジオを拠点として活動しています。MITOSは、これまで色、線、形といった純粋な絵画表現そのものを追求し、さまざまな手段で継続的に実践してきました。

彼の活動の大きな特徴の一つに「ライブ・ドローイング」シリーズが挙げられます。これまで多くのギャラリーやクラブ、カフェなどで、ライブペイント、音楽活動など年間数百本のイベントを行なってきました。

その場にいる人々をモチーフとしてダンボールに独自の線描で描くこのシリーズは、独自の線への追求方法として音楽やリズムを参照し続けている彼のライフワークとも言えるもので、10代の頃からこれまで20年近くの間に約20,000枚を描いています。

そうした活動を経て本格的にキャンヴァス作品を描き始めたのは2019年ごろからです。長年にわたって蓄積された美術の歴史と、自らの積み上げてきた現代カルチャーに対するアプローチを融合させるように30歳を過ぎてゆっくりと生み出されてきたタブロー作品は、素材やモチーフを柔軟に変化させながらも、独自の様式美を築いています。

「キャンバスという物質に対して、絵の具という物質を乗せてゆく作業の中で、色と形と線を見つめ、純粋な絵画表現の可能性を模索する」という作家の言葉にあるように、自らの限られた時間の中で壮絶な試行錯誤を続けていくことで、新しいものに到達しようとするシンプルな姿勢を持っています。

東京での初個展となる本展では、今年に入ってから取り組んでいるシリーズ「赤の間」を中心として新作の油彩作品約50点を発表します。


呼吸を整え、心を静める。
描く動静は勘に依るところが大きい。
迷えば反映される。
筆致の山から間が覗く。
偶然性を引き寄せる装置の発明。
何を描くかよりどう描くか。

– MITOS

一枚一枚、高い集中と緊張感を持って描かれています。 ギャラリーを埋め尽くす圧倒的な「赤の間」を、是非ご覧ください。

Thumbnail 3
Thumbnail 4
Thumbnail 4
Thumbnail 5
Thumbnail 6
Thumbnail 6
Thumbnail 6
Thumbnail 6
previous arrow
next arrow
Thumbnail 3
Thumbnail 4
Thumbnail 4
Thumbnail 5
Thumbnail 6
Thumbnail 6
Thumbnail 6
Thumbnail 6
previous arrow
next arrow

Artist

MITOS | ミトス
MITOSは、1985年生まれ。2008年に名古屋造形大学美術学科洋画コースを卒業。キャンバスという物質に対して、絵の具という物質を乗せてゆく作業の中で、色と形と線を見つめ、純粋な絵画表現の可能性を模索している。

主な展覧会
2022 清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.97 MITOS展 静寂のリズム ( 清須市はるひ美術館 / 愛知 )
2022 瀬戸現代美術展 2022 ( 菱野団地各所 / 愛知 ) 他多数

受賞歴
2022 Idemitsu Art Award 2022 他多数

Information

展示:MITOS 個展 “赤の間と花、線”

会期:2022年10月28日(金)-2022年11月19日(土)

場所:MARGIN 〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町4-10