Exhibition

MARGINでは藤原更(Sarah Fujiwara)の個展「Melting Petals」を開催いたします。

藤原更は愛知県津島市生まれ。東京と名古屋を拠点に制作しながら、パリ・ベルギー・ニューヨークなど国内外で多数作品を発表しています。

写真学校を卒業後、コマーシャルフォトグラフの分野でキャリアをスタートさせた藤原は、フランスでの企画展を機にアートの世界へと転身し、流気体や液体、植物などの移ろいゆく被写体を中心に、写真を軸に平面・インスタレーション・映像作品など様々な媒体で作品の制作を行なってきました。物体の移ろいやそれらの物理的な存在の本質をキャプチャーし、記憶の断片を可視化するかのような作品群は、鑑賞者の心象風景に語りかけ幅広い層から支持を受けています。

今回展示する作品は、藤原が2007年に南西フランス滞在時から15年以上撮影を続ける芥子の花のシリーズ「Melting Petals」です。従来の作品の大胆な構図や色彩に加え、撮影からプリントまでのタイムラグにより起こる記憶の曖昧さに着目し制作が進められました。記憶が抜け落ち、消失する様は、2013年から始められた藤原独自の「剥離技法」により表現され、その手法は進化を続けています。

本展では2007年撮影の『Melting Petals』最初期作品から、コロナ禍に撮影及び制作された最新作含め、一挙に展示いたします。

また、今年出版となった藤原更のART BOOKも展示と同時に販売いたします。造本家・町口覚氏の手により集約された、大胆かつ繊細な造本設計が藤原更の世界観をより拡大させる仕上がりとなっています。

生命力を想わせる、優雅で鮮やかな藤原の作品世界をどうぞお楽しみください。

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Artist

Sarah Fujiwara | 藤原 更
幼少期に祖父の二眼レフにふれ、写真機材と写真に目覚める。清里フォトアートミュージアムでの二度のコレクション後、2001年フランスでの企画個展をきっかけに、コマーシャルフォトグラフの世界からアートの世界に基軸を置く。2012年東京での企画個展成功後、パリ・ベルギー・ニューヨークでのアートフェアで注目を浴びる。2014年招待作家として参加したフランスのフォトフェスティバルPhotofoliesでは、10mを超えるインスタレーション作品がギャラリーの庭園を飾り話題を呼ぶ。

近年の個展に「Sarah Fujiwara Exhibition」(Gallery Noivoi, 国際芸術祭「あいち2022」パートナーシップ事業)、「Melting Petals」(ARTIFACT, ニューヨーク, 2020)、「Melting Petals」(EMON PHOTO GALLERY, 東京, 2019)、「Melting Petals”出版記念展」(森岡書店, 東京, 2022)、グループ展に「Continuity: Modern and Contemporary Masters」(ARTIFACT, ニューヨーク, 2022) など。パブリックコレクション: ヤマザキマザック美術館、清里フォトアートミュージアム。

Information

展示:Sarah Fujiwara 個展 “Melting Petals”

会期:2022年10月22日(火)-2022年10月29日(火)

場所:MARGIN 〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町4-10